2011年3月23日水曜日

ガラス制作:滞在し制作 作家に待望の施設完成、英国の2人利用第1号 /富山

 ◇富山から世界に発信
 富山市西金屋にガラス作家が滞在しながら制作できる拠点施設が完成し、利用者第1号となるイギリス人作家2人が6日、制作を始めた。約1カ月間、日本人ガラス作家2人とともに共同制作し、作品を富山、シンガポール、イギリスで発表する。【青山郁子】
 富山市には、制作体験施設のある「富山ガラス工房」や「富山ガラス造形研究所」など日本有数の設備が整っており、これらを利用して制作を希望する県外作家も多い。しかしこれまでは滞在施設がなく、滞在費がかさむのが難点だった。
 そこで市などが出資する財団法人「ガラス工芸センター」が、滞在しながら制作できる拠点施設を計画。民間事業者が学生用アパートとともに建設した施設を同センターが借り上げる形で、研究所北側に整備した。施設は107平方メートル。居住スペースと制作スペースがあり、最大3人まで受け入れられる。
 利用者第1号となったのは、シンガポール在住のイギリス人、ドミニク?フォンデさん(36)とスコットランド在住の同、キャサリン?パースさん(28)。ガラス作家として活躍するフォンデさんと、富山ガラス工房スタッフ、名田谷隆平さんの友人が知り合いだったことから「ぜひ富山で制作を」と申し出て実現した。
 2人は、富山を拠点に活動する三宅真衣さん、今春に工房スタッフを卒業したばかりの西山雪さんとともに、国境を越えて美しい鳴き声を響かせる「鳥の唄(うた)」をテーマに共同制作を開始。6日は、完成したばかりの同施設で作品のイメージをディスカッションした。
 展覧会は5月7?12日、ガラス工房ギャラリーで、8月中旬にはシンガポールの「ビトリアギャラリー」で開かれる。また時期は未定だが、イギリスでも開かれる予定。
 コーディネート役の名田谷さんは「外国から有名作家を迎えることで地元の作家にも刺激になるし、若手作家にとって共同制作はいい体験になる。富山ガラスの取り組みが世界に発信されるなど、メリットも大きい」と話している。

4月7日朝刊

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引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』

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